経営者・事務担当者におすすめのオフィスチェア6選|腰痛・肩こりを椅子から解決する選び方

オフィスチェアは毎日長時間向き合う道具です。腰痛・肩こり・午後の疲れやすさといった悩みの多くは、椅子を見直すだけで大きく改善することがあります。

それにもかかわらず、デスクやパソコンに比べて椅子への投資を後回しにしている経営者・事務担当者の方は少なくありません。

この記事では、長時間のデスクワークが多い経営者・事務担当者・士業の方に向けて、エルゴノミクス(人間工学)に優れたオフィスチェアの選び方と、コスパ重視から高級モデルまでおすすめ6選をご紹介します。


目次

購入前に確認したい5つのポイント

まずはオフィスチェアを購入する前にチェックしておきたいポイントを確認しましょう。

① メッシュかウレタンか

背もたれと座面の素材は、快適さを左右する重要なポイントです。

メッシュ素材は体圧を分散してくれるため背中に優しく、通気性が高いため夏場でも蒸れにくいです。長時間座り続けることが多い方に向いています。ただしフレームの端が当たって痛く感じることがあり、座面全体をメッシュにした製品は技術的難度が高く高額になる傾向があります。

ウレタン(クッション)素材はフィット感が高く体が安定しやすいです。メッシュに比べて蒸れやすいですが、クッション性の好みによってはこちらを選ぶ方も多いです。

人気モデルの多くが**「背もたれはメッシュ・座面はウレタン」**という組み合わせを採用しています。通気性と安定感を両立させた最もバランスの良い構成です。

② 調整機能の充実度

椅子の快適さは「自分の体に合わせてどこまで調整できるか」で大きく変わります。主な調整機能は以下の4つです。確認するポイントが多いので、購入前に商品ページで1つずつチェックしてください。

座面の高さ(身長150cmの女性でも快適に座れるか)
座ったときに足の裏が床にしっかりつき、膝が90度に曲がる高さが理想です。身長160cmであれば約42cmが目安ですが、身長150cm前後の小柄な女性の場合は座面が38〜40cm程度まで下がるかどうかが重要です。事務担当者に女性が多い職場では座面の最低高さを必ず確認してください。

アームレスト(肘掛け)
高さだけでなく前後・左右・角度まで調整できる「4Dアームレスト」があると体に合わせた姿勢が取れます。長時間キーボード作業をする方は、アームレストをキーボードと同じ高さに合わせることで肩への負担を大幅に減らせます。

ランバーサポート・ロッキング・背もたれの高さ
ランバーサポートは腰のカーブを支える機能で、位置を調整できるタイプが効果的です。ロッキングは背もたれに体重を預けられる機能で、長時間作業の疲れが大きく変わります。背もたれはハイバック・ミドルバック・ローバックの3種類があり、長時間のデスクワークにはハイバックが最も向いています。

③ 軽さ・移動のしやすさ

オフィス内でデスクの配置を変えたり、複数の場所で作業する場合は椅子の重量も重要です。メッシュタイプはウレタンを内部に搭載する必要がないため軽量な製品が多く移動がしやすいです。フリーアドレスのオフィスや、会議室と執務スペースを行き来することが多い事務所に向いています。

④ 清潔感・お手入れのしやすさ

クリニック・介護施設・士業事務所など、衛生管理を重視する職場では素材のお手入れのしやすさも選定基準になります。

メッシュ素材はほこりが溜まりやすい面がある一方、ウレタン・ファブリック素材は汚れが染み込みやすいことがあります。PUレザー(合皮)素材は拭き取りが簡単で清潔感を保ちやすく、清潔さを重視する環境に向いています。近年は抗菌・防臭加工を施したファブリック素材の製品も増えています。

⑤ 試座できる環境を探す

椅子は実際に座ってみないと本当の座り心地はわかりません。可能であれば購入前にショールームや大型家電量販店で試座することをおすすめします。ただし店頭で5〜10分座っただけでは本当の座り心地はわかりにくいため、返品・返金保証のあるブランドを選ぶと安心です。


おすすめオフィスチェア6選

① SIHOO M18|2〜4万円・腰痛対策に特化したS字設計の低価格モデル

SIHOO(シーフー)は世界的に急成長している中国のオフィスチェアブランドです。エルゴノミクスと耐久性を両立したフラッグシップモデルがM18です。

最大の特徴はS字立体背もたれです。背骨の自然なカーブに沿った形状で、長時間座っていても腰が丸まりにくい設計になっています。この価格帯でランバーサポート・ヘッドレスト・調整可能なアームレストを備えており、初めてエルゴノミクスチェアを試したい方の入門として向いています。

  • 素材:メッシュ(ハイバック)
  • アームレスト:調整対応
  • 価格目安:2〜4万円台

② コクヨ オプティ+肘セット|2〜3万円・国産コクヨのリビングライクなコスパモデル

コクヨのオプティはリビングライクな空間にマッチするカジュアルなデザインと、長時間のワークに適した体圧分散構造をバランスよく両立した通販専用チェアです。

多機能な高級チェアとは異なり、シンプルな機能に絞ることで国産ブランドながら手頃な価格帯を実現しています。「椅子にそれほど予算をかけられないが、国産ブランドの安心感がほしい」という方に向いています

コンパクトな設計で女性にも組み立てやすく、在宅勤務での使用を想定したリビング空間に馴染むチェアです。機能は他製品に比べると少ないですが、最低限の機能で十分という方におすすめです。

肘は別売りの専用サークル肘を追加で取り付けることができます。肘なし単体より見た目が立派になり、ロッキング時に手を置く場所があると使い勝手が上がります。

  • 素材:ファブリック(座・背)
  • アームレスト:別売り専用肘を追加可
  • 価格目安:本体1〜2万円台+肘約5,000円
  • 国産・Amazon取り扱いあり

③ COFO Chair Pro|5〜8万円・国産コスパモデルの最高峰

COFO(コフォ)は日本のリラクゼーションブランドが手がけるオフィスチェアブランドです。クラウドファンディングで2億円を集めたことで話題になり、SNSを中心に急速に認知度が上がっています。

前面メッシュのモダンなデザインと日本人の体型に合わせた設計が特徴です。最大135度のリクライニング・4Dアームレスト・可動式ヘッドレストを備えており、この価格帯では非常に高い機能性を持っています。ホワイトカラーのバリエーションもあり、清潔感のある事務所の雰囲気に合わせやすいです。

「5〜8万円の予算でできるだけ高機能なものを選びたい」という方に最もおすすめです。

  • 素材:メッシュ(前面)
  • アームレスト:4D調整対応
  • リクライニング:最大135度
  • 価格目安:5〜8万円台

④ オカムラ シルフィー|7〜10万円・国産品質・体格に合わせて細かく調整できる

Kagg.jpで3年連続売上1位を獲得した、国産オフィスチェアの中で最も支持されているモデルです。ランバーサポートや座面の前傾機能など、デスクワークの時間が長い方に人気の機能が充実していること、各種調節機能が扱いやすいことが人気の理由です。

最大の特徴は背もたれのカーブを自分の体格に合わせて調整できる点です。男女100人の統計をもとに設計された背もたれは、多くの方が座りやすいように作られています。座面クッションには硬さの異なる3種類のウレタンを重ねて使用しており、安価な椅子とはまったく違う座り心地を実現しています。

国産メーカーの安心感・充実したサポート体制を重視する方に向いています。

  • 素材:背もたれメッシュ・座面ウレタン
  • アームレスト:高さ調整対応
  • 価格目安:7〜10万円台
  • サイズ展開:標準・エクストラハイバック

⑤ エルゴヒューマン2|7〜9万円・独立ランバーサポートが際立つコスパ高機能モデル

エルゴヒューマンは台湾生まれのオフィスチェアブランドで、日本では福岡県の株式会社関家具が正規輸入元です。2023年にフルモデルチェンジを行い、エルゴヒューマン2として生まれ変わりました。

最大の特徴は独立式ランバーサポートです。背もたれから独立した腰当てが一人ひとりの背骨のS字ラインにフィットし、長時間座っていても腰が丸まりにくい設計です。全面エラストリックメッシュを採用しており、通気性が高く夏場でも蒸れにくいです。

PRO2と比べると前傾チルト機能がない分、価格が抑えられています。「エルゴヒューマンの独立ランバーサポートを試してみたいが、PRO2の価格は少し高い」という方に向いています。ヘッドレスト付き・ヘッドレストなしの2種類から選べます。

なお、エルゴヒューマンシリーズは正規販売店からの購入が強く推奨されます。正規販売店経由であれば5年間のメーカー保証が付き、不具合時には担当者が自宅・事務所まで出張修理に来てくれます。Amazon上でも正規特約店の出品かどうかを購入前に確認してください。

  • 素材:全面エラストリックメッシュ
  • アームレスト:4D調整対応
  • 価格目安:7〜9万円台
  • サイズ展開:ヘッドレスト付き(ハイタイプ)・ヘッドレストなし(ロータイプ)

⑥ ハーマンミラー アーロンチェア|18〜22万円・世界最高峰のエルゴノミクスチェア

アメリカ発の高級オフィス家具ブランド、ハーマンミラーの代名詞的モデルです。オフィスチェアの世界で「究極の一脚」として世界中で評価され続けており、世界市場シェアトップのブランドです

全面メッシュ素材が体圧を均一に分散し、背骨のカーブに合わせて調整できるPostureFitサポートが最大の特徴です。非常に多くの箇所を細かく調整でき、どんな体型の方にも合わせられます。サイズはA(スモール)・B(ミディアム)・C(ラージ)の3種類から選べます。

12年間の保証付きで、長く使い続けることを前提に設計されています。「椅子に投資する」という考え方ができる経営者・士業の方に最もお勧めの一脚です

  • 素材:全面メッシュ
  • アームレスト:4D調整対応
  • 保証:12年
  • 価格目安:18〜22万円台
  • サイズ展開:A・B・C(3サイズ)

6モデルの比較表

前の章で紹介した6つのオフィスチェアを比較します。

モデル価格目安素材アームレストこんな方に
SIHOO M182〜4万円メッシュ調整対応まず試してみたい・腰痛対策
コクヨ オプティ+肘2〜3万円ファブリック別売り追加可国産・シンプル・コスパ重視
COFO Chair Pro5〜8万円メッシュ4D機能とコスパのバランス
オカムラ シルフィー7〜10万円背メッシュ・座ウレタン高さ調整国産品質・長く使いたい
エルゴヒューマン27〜9万円全面メッシュ4D独立ランバーサポート・コスパ
ハーマンミラー アーロン18〜22万円全面メッシュ4D最高品質に投資したい


事業者のタイプ別おすすめ椅子

オフィスチェアは「誰が・どのように使うか」によって最適な選択が変わります。業務の特性に合わせた選び方を整理しました。


頻繁に立ち上がる仕事(受付・窓口・クリニック事務・介護施設)

受付対応・窓口業務・来客応対など、1時間に何度も立ち上がる仕事では、座り心地の深さより立ち上がりやすさが重要です。

深く沈み込むクッションタイプや体をホールドするバケット型の椅子は立ち上がりの動作に負荷がかかります。座面がやや硬めで前方への重心移動がしやすい設計の椅子が向いています。

おすすめ:コクヨ オプティ・SIHOO M18

どちらも座面が適度な硬さで、立ち上がり動作をスムーズに行えます。コクヨ オプティはコンパクトな設計のため足元への干渉も少ないです。深くリクライニングする機能は必須ではないため、高機能モデルより実用的なエントリーモデルで十分なケースが多いです。


椅子をよく移動する仕事(フリーアドレス・複数拠点・会議が多い)

フリーアドレスのオフィスや、会議室と執務スペースを頻繁に行き来する場合は、軽量さとキャスターの動きやすさが選定の核心になります。

重量10kg以上の椅子は毎日の移動が負担になります。メッシュ素材はウレタン内装が不要なため軽量な製品が多く、移動が多い用途に向いています。

おすすめ:コクヨ オプティ・COFO Chair Pro

コクヨ オプティは軽量でコンパクトな設計のため持ち運びがしやすいです。COFO Chair Proはメッシュ素材で比較的軽量な部類に入ります。ハーマンミラー アーロンチェアは軽量設計でも知られており、移動が多くても高品質な座り心地を求める方には長期投資として合理的な選択です。


来客対応が多い仕事(士業・コンサル・経営者)

行政書士・税理士・社労士など、クライアントが事務所を訪れる機会が多い業種では、デスクチェアとしての見た目の清潔感・信頼感が重要です。

ゲーミングチェア風の派手なデザインや、ファブリックのくすみが目立つ素材は避けた方が無難です。来客から見えやすい位置に置く場合は、ホワイトやグレーなどの清潔感のある色味・ビジネスライクなデザインを選ぶと印象が良くなります。

おすすめ:オカムラ シルフィー・COFO Chair Pro(ホワイト)・ハーマンミラー アーロンチェア

オカムラ シルフィーはビジネスシーンを想定した落ち着いたデザインで、国産ブランドの信頼感があります。COFO Chair Proのホワイトカラーは清潔感があり、士業や医療系の事務所のインテリアに馴染みやすいです。アーロンチェアは見た目にも格があるため、クライアントへの印象として機能することもあります。


毎日同じ人が使う椅子(経営者・管理職・専任担当者)

毎日同じ人が長時間使う場合は、体に合わせた細かい調整機能への投資が最も価値を発揮します。ランバーサポートの位置・アームレストの角度・座面の奥行きなど、自分専用に設定を追い込めるモデルが長期的に最もコストパフォーマンスが高いです。「自分だけが座る椅子」であれば、購入後に時間をかけてベストな設定を見つけられます。

おすすめ:エルゴヒューマン2・オカムラ シルフィー・ハーマンミラー アーロンチェア

同じ人が毎日8時間使うのであれば、1日あたりのコストに換算すると10万円の椅子でも5年使えば1日約55円です。腰痛・肩こりによる生産性低下を考えると、属人性が高い椅子こそ予算をかける合理性があります。


複数人が交代で使う椅子(共用・受付・パート・アルバイトスタッフ用)

複数人が交代で座る共用椅子・受付スタッフ用・パートアルバイト用の場合は、細かい調整機能より誰でもすぐ使えるシンプルさ・耐久性・コストを優先します。

高機能チェアの調整機能は使い方を知らない人が使うと逆に壊れやすく、適切な姿勢で座れない場合もあります。座面高さの調整のみで十分なシンプルなモデルを複数台揃える方が合理的です。

おすすめ:コクヨ オプティ・SIHOO M18

どちらも操作がシンプルで誰でも直感的に使い始められます。複数台まとめて揃える場合のコストパフォーマンスも高いです。コクヨ オプティは国産ブランドの安心感があり、法人での複数台導入にも向いています。

引き出しつきスチール机から乗り換える場合のセット選び

椅子と合わせてデスクも見直す場合は、椅子とデスクの高さをセットで考えることが重要です。電動昇降デスクと組み合わせると、座り作業・立ち作業それぞれの高さをメモリー登録して瞬時に切り替えられます。当サイトの電動昇降デスク比較記事もあわせてご覧ください。


まとめ

予算に余裕があればハーマンミラー アーロンチェアが長く使える最高の選択です。コスパの高い高機能モデルを求めるならエルゴヒューマン2、国産品質で長く使いたいならオカムラ シルフィー、コスパと機能のバランスならCOFO Chair Proがそれぞれおすすめです。まず試してみたい場合はSIHOO M18コクヨ オプティから始めるのが現実的です。

デスクと同様に、椅子も「消耗品」ではなく「仕事道具への投資」と考えて選ぶことをおすすめします。

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この記事を書いた人

1981年生まれ、名古屋出身。
2008年より17年間ドイツ・ベルリンに在住。
ドイツの職業訓練プログラムを修了後、複数のIT企業でフルスタックエンジニアとして経験を積む。2022年よりドイツの大手システム開発会社で、リードエンジニアとして勤務する。小売・医療・メディアなど異なる業種に携わる。2026年6月株式会社Neurosynchを設立。2027年、日本に帰国予定。
著書「AI時代の海外移住戦略

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